2010年5月29日土曜日

[ホンヨミ!]0528②著作権とは何か[矢部]

著作権とは何か 福井健策(著)

 順番的には著作権の世紀の前に読む本なのかなと思った。本書は、著作権の世紀よりも、題名どおり著作権について、全てを網羅しているといっても良いほど詳しく書いてある本である。
 例えば、著作権の世紀では少ししか記載されていないグレーゾーンの具体的に深くはいるところまで書かれていた。アイディアと表現においての著作権の適用されるかされないかの違い。事実・データは著作権かについて。創造的な表現とありふれた表現の違い。
 グレーゾーンが著作権界にはたくさんあるが、これは全て社会に必要な芸術活動を活発にしていくためのものであるから、私たちはしっかりと知識を手に入れ判断し、著作権を正確に目的どおりに使うことが求められるのだ。著作権は権利者がしっかりとそれ相応のお金をもらうためのものであうといってもよいと思う。ゆえに、アイディアと表現の場合でも、アイディアを考えること自体が、アイディアを利用して表現を使うことより、先行的なので、とても費やされているものがあるであろう。ゆえにアイディアをもっと保護するべきだと思われるくらいなのである。(実際、日本は違う。)そのような過程を経て、社会的に独占が起きて社会が回らないという理由から、アイディア自由の原則がとられているのである。
社会機能を第一に考えているのである。
 
 僕は本書を読んで、著作権の世紀で手に入れた知識とお互い補完して、理解を深めることができた。とても本当にわかりやすく詳しい本で一冊は手元にある価値のある本だと思った。

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