2010年5月30日日曜日

0528ゼミの感想【斎藤】

【NC】
今回のテーマはメディアリテラシー。情報過多の現代において自分が主体となってそれらの有意性を判断することは重要なスキルだと思いまう。人間が処理できる情報量は限られており、その中で咀嚼でき量はさらに限られているからです。
 そのように心がけていても、思いがけず無用であったり有害な情報に接する場合にどう対処すれば良いのか。大人のネットユーザーに関してはリテラシーの問題は個人に委ねるしかないと思います。個人がリスク考慮して、自己責任において判断していくことが求められます。一方で判断能力が備わっていない低年齢のユーザーに関しては、周囲の大人の様々な配慮が必要になってくるのは周知の通りですが、その方法論に関してゼミで話せたことはデジタルネイティブ世代において初代世代に位置する私達だからこそ意味のあることになったのではないでしょうか。
低年齢ユーザーにリテラシー教育を行うに当たって、どこで教えるのか、誰が教えるのか、何を教えるのかなど様々な要素を考慮していかなくてはなりません。そんな中で各班での意見に共通することは、完全にリスクを排除した教育を行っても効果は期待できないということだったと思います。社会にあるのは必ずしも善ばかりではなく、悪も存在するのだ。むしろ、悪を正しく認識し対処するこが大切なのだ、ということを学ぶ為にはある程度の段階を踏みつつ社会に存在する諸悪に関して知ることは大事だと思いました。

【金ゼミ+福井健策さん】
今回、福井さんのお話を聞くことができたのはとても参考になりました。僕自身、法学部生であることからも弁護士として活躍されている方に直接接することができて非常に刺激を受けました。実際に現場で実務をこなしている方ならではの考え方、また著作権に関する見解を聞けたのは勉強になりました。その中でも、著作権に関する問題は考え続けていくことが大切だと仰っていたのが印象的でした。著作権においては、作品の広い流通や利用の促進と権利者の利益保護のバランスの問題など法律による明確な規定が難しい部分が多いのが現状です。しかし、そういった状況に法律で一元的な規定をしてしまうのではなく、各自が主体的になって考えていくことの重要性を感じました。それは著作権に限らず全ての分野において言えることだと感じました。誰かが決めてくれるだろうと考える、または決められたことを受け入れるだけの姿勢はある意味では楽かもしれません。しかし、それでいいのだろうか?と福井さんから投げかけられた問いは重みがありました。それをしっかり受け止めたいです。

また、福井さんの人の話を聞く姿勢にも感銘を受けました。本来、話を聞くべきは僕たち学生の方であるはずですが、福井さんはそれ以上に丁寧にそして確実に僕たちの話を聞く姿勢をお持ちでした。それは弁護士として最も大事な素質の一つなのかなと学生目線ながら感じました。弁護士はクライアントに対して最も真摯でなければならない存在だと思います。もしも、弁護士がクライアントに対して不誠実であるならそもそも仕事は成立しないでしょう。おそらく、というより確実に僕たち学生からの質問、意見は著作権の専門家である福井さんからすれば低レベルな内容も含んでいたと思います。しかし、それらを鼻で笑うどころか、丁寧にわかり易く受け答えしてくださいました。こういった姿勢は本来の福井さんの人柄にも由来するのでしょうが、弁護士として働いていくなかで身に染み付いているプロフェッショナルを感じました。

このような経験をする機会は貴重でありますが、それをしっかりと咀嚼して自分のなかに残していくことはさらに重要だと最近感じているので、今日のテーマに関して自分の頭で考えていくことを続けていこうと思います。

この場を借りて改めて福井さんにお礼を述べたいです。ありがとうございました。


0 件のコメント:

コメントを投稿