2010年5月18日火曜日

【0514ゼミの感想】NCをやって学んだこと【田島】

【NC】
 次の担当だと知ったときは本当に緊張しました。3年になって、ゼミの構成全体を意識するようになってから、ゼミの時間の重要さは強く意識していました。『1時間という長い時間をもらって、それで自分は何をできるだろう?どこまでゼミにとっていいものを提供できるんだろう?』かこいさん担当の密度の濃いNCも見ていたので、そのいい雰囲気を受け継ぎたい!という思いも大きかったです。去年の自分が担当したNCに関しては、消化不良の部分も多かったので、今度こそは!という思いもありました。
 それは確かに「プレッシャー」ではありましたが、でもそれがあったからこそ、「自分にとって最大限のチャレンジをしたい」と頑張れる原動力になったと感じます。

 自分がNCの内容を決めるために色々と考えたことを書いておきます。実際にやってみて成功したこと、失敗したこと含めて、これが何かの参考になって、次の発表にもつなげてもらえればいいな、と思います。

 まずテーマを決める時に、自分がNCでやりたいこと(やるべきこと)を考えました。今までのテーマが「コンテンツ産業」「放送・通信の融合」ときていたので、最近のITニュースをニュースサイトで見ながら「まだゼミで語られていない、けどこれからを考えていくうえで外せないトレンド」を探していました。その中で、自分の興味と合致していたテーマが「インターネットのソーシャル化」でした。インターネットというサイバースペースは自由空間になれるはずなのに、逆に人間関係で世界が固定されていくという意外性を前から興味深く感じていたのです。その「ソーシャル」のストリームの強さを考えられるテーマとして、「CGNマーケティング」を選びました。
 したがってすぐにNCでやりたいことも決まりました。「ウェブにおけるグラフ(人間関係)の重要性を理解してもらうこと」。つまり私は最初に、(自分が一番成し遂げたい)「大目標」を決めました。
 けれどそれだけでは自分にとっての最大限ではないとも感じていました。もっともっと自分のパフォーマンスを上げるための細かな目標が必要だと感じたのです。そこでちょっと最近ハマッている「ドラッカーさん」の知恵を一部借りてみることにしました^^自分のNCの「顧客」を考え、それぞれの「顧客」に対してこのNCが貢献出来ることを全部考えてみたのです。

For 自分 グループリーダーとしての経験・ファシリテーターとしての経験・プレゼンの経験を積む
For コメンテーターの二人 グルワの経験・ファシリテーターとしての経験(議論時間の一部のマネジメントを二人に完全に任せる)・プレゼンの経験を積んでもらう。NC担当者としての一例を提示する
For ゼミ生 CGMというトレンドの理解(これが一番大事)・ミニグルワでアイディア出しの思考訓練・ミニグルワによるアイスブレーク
For 金ゼミ overachieveで今後のNC水準のレベルアップにも影響するようなNCをする・「1時間を自由に使う」という新ルールを上手に活かし倒して自由度を上げる
For Society CGMマーケティングに関する独自の分析を含めたスライドを発表し、多少なりとも貢献する。

この全てを細目標として意識しました。もちろん今振り返ると全部を完全に達成できた自信はないのですが、達成できるかは別として、より高いモチベーションを引出せたという点で効果的だったと思います。

 やってみて改めて思ったんですが、NCって本当に色々な成長のきっかけが詰まった奥深いコンテンツです。自分で語るべき問題を発見して、それを分析し、どうやったらそれが上手く伝わるか考える。そしてコメンテーター二人に何をお願いするか、さらにどうやったら議論が発展するか論点を考え、議論が発展するようなゼミ生の心境を予想し環境を整備する。自分の手を離れるほどコントロールが難しくなるので、実は一番大変なのは「議論」の部分です。しかも自分たち3人をのぞくほとんどのゼミ生が、1時間の間、発表をしない「聞く側」です。そのため、知識を得る以外にも議論時間を使って何かみんなの成長のきっかけを作り出したいと思いました。「理解の手助けになるミニグルワをしたらどうか?」こんな考えが生まれました。
 せっかく3人でやるのだから連絡をとりながら進めたいと思い、時間配分とテーマの振り分けはskypeで3人で話し合って決めました。そのなかで「(大目標の理解を深めるための)ミニグルワをやってみたいなと思うんだけど・・・」と相談してみたところ、矢野さんが今回の「何か具体例を出してそれについてのマーケティング方法を考える」というやり方を提案してくれました。そして私が3つくらい考えてきた題材のなかから、特に矢部君のプッシュで「日清カップラーメン」に決まりました!というわけで、コメンテータの二人がいなかったらあのNCは出来ていなかったわけです。最初は「グルワの経験を積んでもらう」なんて気でいたけれど、本当は私が2人とのグルワに大きく助けられていました。2人には本当に感謝です。

 グループワークに関しては、あんなに面白いアイディアがたくさん出たことに心から驚きました!!私たちで考えたときは、3分の待ち時間を利用したアプリなどを考えていたんですが、もっとCGMを上手く使ったマーケティングがたくさん出てきて、金ゼミ生の柔軟な頭と相乗力の力はすごいと改めて思いました!

 反省点としては多くの方にご指摘頂いた通り時間が足りなかったことだと思います。ある意味目標を多く設定しすぎて詰め込みすぎたせいで、それぞれの仕掛けが効果を発揮するのに十分な時間を確保できなかったのだと思います。今後は「時間内で」最大限何ができるかを考えていくことが必要だなと思います。でも色んなチャレンジが出来て、すごく充実感のあるNCでした。たぶん一番楽しかったのは私だと思います。


【全員プレゼン】
「電子書籍」は昨年の三田論で扱ったのですが、みんなでやるとこんなに面白い切り口がまだあったのかということにびっくりしました。一番印象に残ったのが、岡本君の「書籍を踏襲する必要はない。電子書籍ならではの表現を考えていくべき」という視点でした。しっかりとした分析に基づく主張に深い説得力を感じました。USTを通じてまた外部からフィードバックを頂けたこともまた刺激になりました。見てくださる方々のためにUSTの環境作りを、今後はもっとしっかりやっていきたいです。
「誰でも出版できる時代が来る」とは自分が昨年度よく言っていた言葉でしたが、「自分もできる」という発想はなくて「やられた!」という気分になりました。少ないコストで社会に挑戦できるインターネット時代の恩恵を最大限に利用したいと思います。是非良い論文を書きたいです。

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