2010年5月15日土曜日

【ホンヨミ!0514①】クラウド時代と〈クール革命〉【長澤】

『クラウド時代と〈クール革命〉』 角川歴彦(角川oneテーマ21)


最近、日本の“カワイイ”文化が海外で人気を博している。
だが、それ以前から海外で人気を博していたのが“クール・ジャパン”である。
私の中のイメージでは、“クール・ジャパン”の何が“クール”なのかというとアニメや漫画といった、オタク的なものを指して言われているように思う。
現在の日本では、日本の文化ともいえるアニメ・漫画等の作品を海外へ輸出して行こうという動きが活発になってきているが、私は本著で述べられているように、「ガラパゴスでいいじゃないか」とも思う。
確かに日本の文化を海外に輸出することで利益を得られるかもしれない。
だが、まずは海外に輸出することよりも、国内での創作を大事にしていくべきではないか、と私は思う。
また、日本は著作権があまりにも厳しいため、インターネットの動画サイトでアニメを流したりすることを禁止している。そして、万が一流れた際にはすぐに削除されてしまうことが多いようだ。
そのような著作権の厳しさも、輸出のしにくさに関係しているのではないか、と思う。

グーテンベルクが印刷技術を発明してから500年。
レコードやCDがiPodやウォークマンになったように、紙媒体もiPadやキンドルに統一されてしまうのだろうか。
そして、iPhone+電子ブックサービスであると言えるiPadは、大量のアプリケーションのお陰で、ユーザーごとの利用目的に合わせて多様に使用できるようになった。
このままパソコンの利用量を上回り、主力となっていくのだろうか。

現代では、インターネットが必要不可欠な存在となっている。
そのような世の中で、今後ネットワーク社会をどのように構築していくべきなのか、を考える上で重要なのが〈クール革命〉のようだ。

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