新世紀メディア論 新聞・雑誌が死ぬ前に 小林弘人(著)
新聞や雑誌の業績不振が続く中、これからの出版がどうなっていくか、未来の出版像を書いた本である。
本全体としては、メディアを少しは詳しく知っている人向けに書かれたものと思われる。英語の略語やカタカナ語などメディア関連の用語がしばしば出てくる。
現在はプロとかアマとかのはっきりした境界線はなく、一部の人のメディアとはとらえられていない。つまり「誰でもメディア時代」であるのだ。そのために、出版社はいまだかつて行われていないことを切り開いていくべきなのだ。加えて、誰でもメディア時代には、各々のメディアに役割があるのだ。これからはニッチに市場は作られていくべきだ。需要があるコミュニティに供給するといった適材適所な形が未来のメディアには重要である
だからといって出版社が、既存の形態を捨てなければならないとは思わない。真のユーザーが求めるテキストを理解し、ユーザーの変化をいち早く感じ、それ相応のコンテンツを提供できればいいのだ。
新しい革新的なメディアが登場したからといって、それが全てだと思い込んでしまい依存してしまうことが一番恐れる未来の出版社(メディア)であると思う。
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