2010年5月14日金曜日

【ホンヨミ】0514①著作権の世紀【村山】

「著作権とは何か」に続く二冊目。「著作権とは何か」を読んでから、本書を読んだ方が、理解の促進に繋がると感じたので、皆さんも是非、「著作権とは何か」を読むことをお勧めする。

本書では、前作よりもより踏み込んで著作権について論じている印象があった。自分は文学部なので、日常的に法律について考えることはないが、法律はその定義が条文化されていて、定義が明確なので、理解することは難しいが、個人的には嫌いではない。例えば、「情報の非競合性」と「情報の非排除性」という用語が出てくる。前者は、情報は本来的には、大勢の人間で使うものだから、独占されるべきものではない、という考え方である。一方で、後者は、情報は何も有形なモノではなく、無形なモノだから独占的に占有することは出来ないという考え方である。このように、同じ条文を用いた裁判の判決内容は、裁判の数だけあるだろうけど、その条文は一つに決まっていて不変的なモノなので、嫌いではない。

著作権について考える機会はほとんど無いので、このような機会に深く考えたいと思う。

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