2010年5月14日金曜日

ホンヨミ!0513①電子書籍の衝撃【黄】

電子書籍の衝撃~本はいかに崩壊しいかに復活するのか~
佐々木俊尚著

電子書籍の衝撃。タイトルを見くびっていた。
電子書籍がここまで来ていた事実にかなり度肝を抜かされた。いつも当たり前のように見、書き込み、持ち歩いている紙の本だが、近い未来ではないにしても、紙はなくなる日が来るんじゃないかと本書を読みながら思った。
デバイス発売と同時に膨大な量の電子書籍を揃え、その販売のためのプラットフォームを完備したアマゾン。アマゾン発売のキンドル2に関しては、質量も300g足らずで見た目も電子ペーパーの登場により紙にかなり近い形になっているとのこと。おまけにパソコンにつながずともキンドルだけで電子書籍の売買が可能で1500冊ほどの本が収納可能だそうだ。
この電子書籍によって今後、本は“アンビエント化”(好きな時にどの環境下でも手に届くものになるということ)していくだろうと著者は指摘する。
今現在、この電子書籍の市場を巡り、アップルのi-pad, アマゾンのキンドル、そしてグーグルなどがしのぎを削っているがこの戦いを制する者イコールプラット・フォーム戦争の勝者になってくるだろう。

このまま本はなくなるのだろうか。そもそも本に固執する必要がそこまであるのだろうかと私は思う。紙も電子書籍も、もちろん両者メリット、デメリットがある。そのなかでメリットがデメリットをカバーし得るものを選択していくべきではないだろうか。
本の未来がどのようになっていくか、これから日本はどう動くべきなのか、書物について改めて考えさせられる本だと思う。

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