<就活>廃止論~会社に頼れない時代の仕事選び~ 佐藤孝治(著)
最初から最後までとにかく読みやすい本だった。大学生が感じている視点というものを著者はよく理解していて、読み進めていく度にチクリと指す言葉が随所に並べられている。
『「大きな会社に入れば安心だ」と「所属」に安定を求めてしまうと…逆に安定はできない。』つまり、私たちは就職することがまるでゴールであるかのように無意識に考えてしまっているところがある。会社をステップに自分は社会で何を成し遂げたいのか。そこにフォーカスを当てることを私たちは忘れてしまっているように思える。
内定率が低い、というのは単に景気を反映しているのではなくて、それだけ企業にとって採用したい!と思わせるような人材がいないということだ。考えてもみれば、たしかに魅力的な人材は将来性を考えたらいくら景気が悪くても採用したいと企業は思うだろう。内定をもらいにくいと言われていて企業が学生を見る目がシビアになっている時だからこそ、自分の価値を高め、限られた時間でどう成長し、何を強みにするのか改めて考えさせられる本だった。
著者が提唱する"PDCA"…Plan→Do→Check→Actionを自分はしているか、特に反省から得られるActionを怠っていないか、など自分を見つめ直す必要性を感じた。
結びの部分で著者はTwitterのアカウントを載せたり、著名人のアカウント集が載っているサイト(http://wiki.livedoor.jp/retz_twitter/)を掲載していたり、どこまでも読者に親切な本だった。学生に単に叱咤激励を送る内容になっているのではなく、著者が考える「就活」というものがあげられていて、これからをどう生活していけばいいかのヒントが得られる本だった。
佐藤孝治です。
返信削除拙著をお読み頂きありがとうございました。是非、ゼミの皆さんでシェアーしていただき、ディスカッションしていただけると嬉しいです。これからの生活、人生で本のメッセージを活かしていただければ幸いです。
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返信削除コメントありがとうございます。
返信削除まさか著者の方からコメントが頂けるとは思ってもみなかったので感激しております。
ゼミ生一人ずつ読ませて頂くので、それぞれ何かしら感じることがあることかと思います。