2010年5月7日金曜日

【ホンヨミ!0507②】質問力【長澤】

『質問力』 斎藤孝(ちくま文庫)


もともと人と話すのが苦手というか、話下手な私にとってこの本はとても参考になった。

話をするということはお互いが一方通行なのではなく、質問をしあって相互にやり取りをするということである。つまり、質問の質によって会話の流れも変わってくるのである。
いい質問とは何か?座標軸を使って自分の質問がどの象限に入るのかを当てはめてみると、自分の質問がよい質問なのか悪い質問なのかがわかるという。実際に自分の過去の例に当てはめて考えてみたが、その通りだった。昔からこの方法を知っていたら、もう少し質問上手(=話上手)になれたのではないか、と。
また、コミュニケーションの秘訣として、「相手の言葉を拾う(具体的に言うと「うなずき」や「言い換え」である)」や「相手の話に沿いつつずらす」というものが挙げられている。これらの秘訣も、具体例を交えつつ説明してあるのだが、とても話の持っていき方として効果的だと思われる。

私は今まで「会話力≠質問力」だと思っていた。だが、「会話力=質問力」だと分かった今、他人と話をする際には、本書で述べられていた技術を使って、少しでも相互関係を円滑にすることができれば、と思う。

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