2010年10月18日月曜日

【ホンヨミ!1015①】次世代広告コミュニケーション【高橋】

『次世代広告コミュニケーション』 横山隆治、関良樹、松矢順一、太駄健司、三輪宗久(著)

①メディアミックスからクロスメディアへ
あるメディア媒体を中心として、足りないリーチの補完を他のメディアですることがメディアミックスで、従来はこの足し算方式で広告が打たれていた。しかし、最近はクロスメディアと叫ばれる時代で、至るところで耳にする言葉だがまだそのメソッドが確立されているわけではないものの、クロスメディアとの違いはメディアそのものとマーケティングが合わさった掛け算式の長い時間軸設定されたものだと云う。
クロスメディアはクロスコミュニケーションをもたらし、そこからCGM(もしくはUGC)が生まれる。ここで重要となってくるのがコミュニケーションコンテンツを機軸に構成する発想であり、これによって生活者への影響度や関心度が左右される。
従来のマス広告と比較するとより複雑化してしまったと思えるが、消費者とのコミュニケーションの手法の幅が増えたことも事実である。よって、従来よりも創造性に富んで人々を楽しませる内容のコンテンツが生まれているのだと考えられる。

②エンターテインメント×広告
消費者との距離を縮める仕掛けは何か。それは、広告のエンターテインメント力に大きく左右されると本著では述べられている。一方的な情報発信の時代は最早終わりを告げ、商品情報にエンターテインメントコンテンツを併せ、消費者も求める情報にすることで関心を惹きつける。消費者を振り向かせる力が必要なのである。情報が散乱するネット上でいかにして能動的に消費者の関心をひき、接触する時間を増やすことで消費者同士のクチコミにつなげられるか。個人的に広告の今後のエンターテインメント性の発達が楽しみだと思う。

③クチコミ効果測定
マーケティング施策の効果を完璧に測定することは不可能だ。しかし、一つの指標として効果的だと思われるものを参考に考えを発展させていく手法は極めて重要だと思う。
本著に今後役立ちそうな分析機能が載っていたのでここで記しておく。
・アクセス解析サービス
Google Analytics / CROSSMARC / kaffik
・ブログ検索サービス
Technorati / Googleブログ検索 / Yahoo!ブログ検索
・評価分析サービス
ブログクチコミサーチ

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