2010年9月12日日曜日

③ライバルと社会人【村山】

私事で投稿を遅らせて頂き、すいませんでした。三回目は、今年の夏に出会った【素敵な人物たち】についてです。

今年の夏は3年生ということもあり、ネット系広告会社でインターンをしてきました。というか、今もしていて、大学の授業が始まってからも継続することになっています。素敵な人物達とは、そこで出会った同期のインターン生と、様々なアドバイスをして下さった社会人のメンターさんたちのことです。インターン自体は、最高に楽しかったです。マジで。参加して本当に良かった!って感じています。


では、まず同期のインターン仲間について。東大・京大・早稲田・慶應・マーチなど、様々な大学から多くの学生が集まりました。みんな個性が強く、面白い奴ばかり。2週間のインターンの内、彼らと5人一組でチームを組んで、1週間毎に【メディア課題】と【広告課題】の二つの課題の解決策を考え、コンペ形式で優勝チームを決定するという内容でした。

●【メディア課題】

色んな奴とチームを組みましたが、やっぱ東大生は頭良い。頭の回転がめっちゃ早いし、すごくロジカル。こっちが言った事を瞬時に理解した上で、次の話に発展させる吸収力と展開力には、何度も驚かされました。だからこそ、考える必要がある。【じゃあ、自分が発揮できる彼らには無い価値って何なのか】って。チームリーダーとして自分が出した答えは、

【課題に取り組む彼らのモチベーションを上げて、彼らの意見をどんどん引き出してまとめる役回りになる】ということ。

なぜなら、メンバー全員が必ずしも本気だった訳ではなく、「とりあえず参加すればいいや」位にしか考えてない奴もいたし、意見を拡散させるだけでそれを収束させようとする奴がほとんどいなかったから。自分は特に、モチベーション向上に尽力した。本当に大変だった、というのが正直な感想。想像して見て欲しい。会ったばかりで、どんな奴なのかも全く分からないにも関わらず、二日目からは一つのコンセンサスの取れた解決策を出すために一致団結しなければならない。それなのに、メンバーのモチベーションには温度差がある。色々と言いたいことはあるけれど、メンバーの特性が分からないから強く言えないし、かと言って何も言わないとリーダーの存在意義がないし、責任を果たしていない。社会人のメンターの方にも「まずは、チームの温度差を揃えないといけない。そのために何が出来るのか考えろ。俺たちは本気だから、君たちにも本気になって欲しい。」と言われた。気持ちがストレートに伝わってきた。そのため、その直後からメンバーに電話をかけまくって、次の日に何とか集まって欲しいという想いを伝えました。もちろん、電話をするだけでなく、メンターからのフィードバックの内容を共有したり、自主的に自分が出来ることを率先して行いました。

こういう風に、与えられた課題に対する自分の熱い想いを言葉だけでなく、行動で表現している内に、メンバーにもその気持ちが伝わったのか、すごく協力的になってくれて、一気にメンバーのモチベーションも上がり、【優勝】という共通の目標に全力疾走できるようになりました。元々、頭の良い奴ばっかりという事は分かっていたから、大事なのはメンバー間で共通の目標を構築して、それに向けて気持ちを一つに出来るかどうかだろう、ということは始めから分かっていました。だからこそ、メンバーのモチベーションを向上させることを、自分の最重要課題にしました。これが達成できれば、おのずと多くの意見やアイディアが出てくると思ったからです。結果は予想通り。もちろん、数えきれない位の紆余曲折を経たけれど、何でも自由に言い合える環境を構築できたので、多くの意見が生まれチームとしてまとまることが出来た。コンペの結果は惜しくも2位だったけど、アイディアだけでなくチームワークも評価され、メンバーとは今でもすごく仲良しです。嬉しい言葉もかけてもらいました。本当に大変だったけど、その分だけ感じることも大きかった。


●【広告課題】

メディア課題と広告課題ではチームメンバーが変更されるのですが、こちらでも基本的に自分が意識したことはメディア課題の時と同じだった。

【いかにメンバーのモチベーションを向上させ、チームとして共通の目標を共有できるか】ということ。

でも、それがすごく大変だった。こっちのメンバーの方がメディアの時より、一人一人の我が強くて、なかなか自分の意見を曲げようとしなかったから。そのため、皆それぞれ意見を出すものの、上手くまとまらない。まとまりそうな雰囲気になったと思ったら、別のことを考えている人もいる、といった状態。それが原因でチームとしてコンセンサスが取れず、プレゼン前日の夜にメンターの社員さんにこっぴどく怒られた。悔しくて泣きだすメンバーもいたけど(もちろん、自分も果てしなく悔しかった)、逆にそれが良かった。直後に、みんなを集めて【自分達の問題は何で、残された少ない時間をどう使うべきなのか】について真剣に議論できたからだ。あの瞬間から一気にチームとしての団結力も高まったし、チームとしての目標も共有することが出来た。そこから議論のスピードを一気に加速させて、会社に泊まり込みで徹夜で議論を行った結果、こちらでも2位を獲得することが出来た。

当然、優勝を目指していたのですごく悔しかった。悔しさで泣いているメンバーもいたし、それを見て泣きそうな自分もいた。泣けるって大切なことだと思う。本気じゃないと、泣けないからだ。泣けるということは、本気だった証拠なのだから。コンペ終了後にメンターの社員さんからフィードバックを頂く機会があったのだが、その場でも様々なことを言われた。一言一言に重みがあり、怒られはしたものの社員さんへの感謝が溢れ出して止まらなかった。怒ってくれるということは、社員さんも本気な証拠だからである。どうでもよければ、怒る訳はない。本気で僕たち学生にぶつかって来てくれたことが、とても嬉しかった。


●【メディア課題】、【広告課題】、社会人のメンターさんから学んだこと

①【自分にしか出来ないことは何なのかを、思考すること】

メンバーに東大生が何人もいる場合でも、卑屈になる必要は全くない。彼らに出来ないことを探して実行すればいいだけなのだから。実際に、自分が出した指示をすんなりと受け入れてくれたし、方向性が間違っている場合は、同じ土俵で何が間違いなのかについて意見を交わすことで、問題を解決することが出来た。(東大生は良い奴ばっかりですw)

②【オープンマインドでドーン】

金ゼミ2期の銭谷さんから学んだ事。これ、めっちゃ大事!本当に大事!!自分が心を開かないと相手は絶対に心を開いてくれません。だから、元から心を開いてくれている相手とは接しやすい。でも、そんな人ばかりではない。だから、相手が本音を言ってないなと感じたら、一度自分に問題がないか振り返るべき。そうすると、大概が心を閉ざしているから。進まない議論の際も、本の一工夫で一気に活性化した議論にすることが出来ます!(恥ずかしいから、割愛しますが。)

③【チームで取り組む事の重要性】

特に、広告においてです。広告の課題は個人ではなく、チームで解決します。それは社会人も一緒です。だからこそ、チームでコンセンサスを取ることが不可欠です。そうでなければ、課題を解決した答えを出す事は不可能です。個人がいくら頑張っても意味がありません。チームとしてどれだけ頑張れるか、熱量を上げられるか、それが大事です。

④【結果を出さないと意味がない】

メディア課題も広告課題も2位と書きましたが、2位では意味がありません。勝ち切らないと意味がありません。これは、何度も言われました。僕たちは、自分が持つ多くの時間を捧げて答えを出しましたが、1位でないということはビジネスにおいてはクライアントから仕事を貰えなかった事と同義です。ということは、労働コストだけかかって少しの収益すらありません。ただの無駄働きです。目に見える成果を出さなければならない。すごく心に刺さった言葉でした。

⑤【リーダーの意味】

チームが生きるか死ぬかはリーダー次第。もちろん、それを支えるメンバーも重要だけど、リーダーに情熱を感じられなければ協力したい!とは思えないと思う。別にリーダーが偉い訳じゃない。そうじゃなくて、リーダーの役目は、【いかに自分のため・リーダーのために頑張りたいと思わせられるか】だということ。そういう意味で、それが出来ないリーダーは、リーダー足り得ないと思う(悪まで主観です)。


長々と書きましたが、要するに、インターンって楽しくて、学ぶこと多くて、一生の仲間も出来るよ!ってことです。必ずしもやる必要はないと思いますが、もし興味があって、時間があるなら、今の2年生は是非とも来年チャレンジしてみると良いと思います。自分の何が通用して、何が通用しないのか。自分の長所だと思っていた面は、実はそんな大したことはなく、その面に関して自分より優れた人物がいたとか。自分の長所は、もっと他の面だったとか。良くも悪くも色んな発見があると思います。かく言う自分もまだまだ精進の身で、これからもどんどん、自分と向き合って、自分を成長させなければならないと思っています。

それでは、残り少ない夏休みを満喫しましょう!!^^

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