2010年5月6日木曜日

【もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら】0507②【黄】

都立高二年の川島みなみが野球部のマネージャーになるところから物語はスタートする。
目指すは甲子園。もちろん本書は野球に関する本ではない。
甲子園にいくのはこの本の中でも簡単なことじゃない。みなみがこの野球部をどのようにして甲子園に導けばいいのかを悩んでいるうちに、書店で偶然ドラッカーの『マネジメント』を見つける。この本は後に彼女のバイブルとして役立っていくことになる。

単なる普通のマネージャーとしてではなく「経営者」として、野球部の組織改編に乗り出すみなみ。
まずは野球部を組織として認識し、その組織の定義を問い直し、その存在意義を再定義する事からスタートする。そして部員一人一人にリサーチを行い各々に適したメニューへと改善が進められる。

イノベーションを巻き起こすプランの際には、取捨選択をし部員たちに「何を捨て」「なにを残すか」を部員に決めさせ部員たちに自己目標管理システムを導入させる。

その後もみなみの奮闘は続き、結果全ての部員が一つになり・・・・というお決まりのパターンが展開される。ここで本書が伝えようとしている大事なことは、野球部だろうと企業だろうとそこにおける各々のビジネスの本質があり、それが最も大事なことなのだというメッセージである。
イラストにひるまずぜひ読んでみてほしい。

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